【女医の働き方】キャリアか家庭かその両方か。働き方の色々。
ライフプランニング、したことありますか?
これから10年後、20年後、どんなライフイベントがあるのか。
自分と家族のこれからを想像しながら人生の計画をたて、いつどれだけのお金が必要になるのか見通しを立てていくことをライフブランニングと言います。
結婚や妊娠、出産をきっかけにライフプランを考える方も多いと思います。
まさにわたしがそうでした。
この働き方を続けていくことが正解なのかを考え、結局は転職をしています。
転職前には同僚の女医さんから相談を受け、その方も違う働き方を選択しました。
今日は女医の働き方について綴ります。
まずは何のために働くのかを考えよう
医師になった理由や専門を決めた理由は人それぞれ違います。
働く理由や目標も人によって違います。
自分は一体何のために働いているのか、一度立ち止まって考えることが働き方を選択する上で最も大事なことだと思います。
キャリアのため
女性の社会進出が進み、世間よりはだいぶ遅れているこの医者の世界でも、大学や総合病院で女医がトップにいることもちらほら見かけるようになりました。
この業界でトップに立ちたいと思う女性も以前より増えているのではないでしょうか。
正直そのような女医さんを見ると、カッコいいし羨ましいと思います。
そのためには専門医をとって、学位を取って、留学をして、論文を書いて、学会で発表して…といった診療以外の部分も人一倍力を注ぐ必要があります。
お金のため
正直働きたくない。でも働かないと収入がない。
医者の中にもそんな考えの方はもちろんいます。
決して悪いことだとは思いません。むしろそれが普通ではないかと思います。
生きていくにも好きなことをするにも、お金は絶対に必要なんですから。
社会とのつながりを持つため
育休を取っているときに「孤独」を感じた人は少なからずいると思います。
家族以外の大人と話をしたい。。。
まさにわたしがそうなのですが、仕事をしていると社会とのつながりを感じられるし、この職業ならではなのかもしれないですが社会貢献している気持ちになれるのです。
ずっと家庭に入るのは無理だ。少しでも仕事に出たい。
そんな思いを持つ人は多いと思います。
優先順位をつけよう
自分が何のために働くのかを考えていると、自然と色々なことの優先順位が見えてくると思います。
自分のキャリア、家族との時間、子育て、収入、趣味…。
一度書き出してみてください。頭の中がスッキリまとまってくると、どんな働き方が一番あっているのか見えてくるかもしれません。
どんな働き方があるのか
医者の働き方ってそんなにあるの?と思われるかもしれませんが、意外と色々あるんです。
働く日数だって選べちゃうんです。もちろん働く場所にもよりますが。
具体的に見ていきましょう。
①医局に入って働く
キャリアを重視する人にとっては最も良いところでしょう。
医局に入って働いていると医局人事で異動がありますが、大学院への進学もスムーズですし、論文作成や学会発表の機会にも恵まれます。
留学先も上司のツテで見つけられることもあります。
着実にキャリアを積んでいくことができると思います。
一方で、医局人事で異動しなければいけないこともありますし、大学病院にいると定時で退勤はほぼ無理でしょう。
良くも悪くも「昔からのやり方」を大事にする傾向にあるからです。
②診療の最前線で働く
キャリアを求めるわけではないけれどもバリバリ働きたい!
色々な手技ができるようになりたい!多くの患者さんを救いたい!
そんな人はわざわざ医局に入らなくても、大きな市中病院に就職した方が正解でしょう。
わたしもこういう働き方キライではない、というか好きです。
問題は、何歳までこの働き方を続けられるのか…ということでしょうか。
③パートタイムで働く
医局に入っていても、民間の病院でも可能です。
医者にだって9時〜15時勤務で働くという選択肢もあるのです。
医局人事の中でのパートタイムであれば、仕事を保証してもらえるので安心して働けるのではないでしょうか。
わたしの周りにはこの働き方を選択している女医さんが多くいました。
ただ「時間内に仕事が終わらない」「周囲に気をつかう」などの話はよくありました。
④フルタイムで働くが、当直・オンコールはなし
フルタイムで働くけれども時間外は一切できません!という働き方。
医局よりも民間の病院の方が許してくれることが多い気がします。
わたしが今この働き方をしていますが、そういう契約をして就職していますので、定時で帰ることに一切の気まずさはありません。
(むしろ周りに帰らなきゃと言われます)
ただ、子供がまだ保育園児だからできる働き方かな…とは思っています。
⑤非常勤勤務(アルバイト勤務)のみ
この病院には毎週月曜に外来をしに行きます。
あの病院には隔週土曜日に当直をしに行きます。
というような働き方です。
もちろん病棟は担当しないので、自分の時間はしっかりとれるし、とても自由な働き方ができます。
しかし仕事が必ずあるという保証はありません。
「来月いっぱいで…。」なんて言われることもありうるのです。
どの働き方も一長一短
色々な働き方を書きましたが、人生の場面によっても自分にあう働き方は違うと思います。
ずっと同じ場所にいても良いし、その時々で何回も転職しても良いと思うのです。
選択肢を知って、それを選んで良いことを知ることはとても大切で、自分の状況に合わせて選択を繰り返していくことが人生ではないでしょうか。
女性医師ならではの問題も沢山あります。
色々な選択肢を知り一歩を踏み出して行きましょう。